覚醒せよ!
プライベートレッスン3

3回のプライベートレッスン特集。
来るコースデビューへ向けて、今回がとうとう最後のレッスンです。
前回まで7番アイアン、そしてドライバーを集中的に練習してきました。
今回はアプローチ練習に取り組みましょう。


転がして寄せる!ランニングアプローチを特訓しよう

――フワリと上げてピタリと止める。

初心者のみなさんはアプローチに対してこんなイメージを抱いていませんか?
テレビのむこうのプロがいとも容易くこなしてみせるこんなアプローチですが、実はこの「高く上げて止める」というアプローチの手法は非常に高度な技術力を要します。

とても1回のレッスンでマスター出来るものではないので、ここではもう一つのアプローチの手法に絞って練習しましょう。
もう一つのアプローチの手法――それがランニングアプローチです。

「フワリと上げてピタリと止める」アプローチに対して、ランニングアプローチとは「転がして寄せる」技術です。
使用するクラブは7番アイアンか、もしくは8番アイアンのどちらか好きな方を選びましょう。


プライベートレッスンの流れ

アプローチのレッスンは必ず1階打席で行いましょう。
まずはプロから基本的な構え方と打ち方を習います。
おそらく「左足体重」「ハンドファースト」そして「右手首の角度のキープ」、この3点に集中することになるはずです。この3点を意識しながらひたすら反復練習します。身に着くまでにすぐにどれか一つを忘れてしまうので、プロに徹底的にチェックしてもらいましょう。


自主練習のポイント

今回はレッスン終了後の自主練習が非常に重要です。
練習というよりも実験だと思って以下の項目をひたすら観察しましょう。

色々な振り幅を試しながら、

・どのくらいの強さでボールが飛び出すのか?
・どのくらいまで転がるのか?

これらをひたすら実験します。

実験を繰り返しているうちに、徐々に振り幅の調節がとれるようになります。
たとえばゴミ箱に向けて丸めたティッシュを10回投げれば、後半になるにつれて精度は上がってくるものですよね。

アプローチ練習は反復スピードが速くなるのでボールカードの消費スピードも速くなります。
はじめに球数をしっかり決めて、終了したらいさぎよく帰るのもひとつ。
ただ、体力の消耗が少ないのもアプローチ練習の特徴です。もっともっと打ちたい!そんな余力があるならば延長する価値もあります。なぜならアプローチの練習は、ある程度までは反復回数と上達度とが比例しやすい傾向にあるためです。


実際のラウンドでのアプローチのポイント

コースには様々な障害物があります。
バンカーや池などのため、転がして寄せることが出来ないシチュエーションも多いのです。
そういう時は無謀な挑戦をせず、遠回りになるルートを選ぶべきです。
どうしても挑戦したい場合は、思い切ってサンドウェッジを使ってバンカー越えに挑戦しても良いでしょう。

さて、これで準備は万端といきたいところですが、最後に重要な項目をひとつ。
パッティング練習です。
お風呂の前で構いません、自宅のカーペットで1メートル先のコインの上を通過させる練習だけしておきましょう。

コースデビューは目前
まだ不安なあなたへ

これでコースデビューまでの長くて短い準備は万端です。

物足りなく感じましたか?
まだ不安な気持ちがありますか?

たとえそうだとしても、これで人事を尽くしたと私が保障します。

ここまで私たちはコースデビューまでの階段をのぼってきました。
ゆっくりのぼろうが駆け足でのぼろうが、たどり着く場所は同じです。
コースデビューの扉へと踏み出したあと、あなたがゴルフに対して抱く印象はガラリと変っているはず。きっと飛び出した向こうにさらに高くそびえる階段を見つけられるはずです。

最後にひとつ。
デビュー戦では、どんなトラブルが起こっても気にする必要はありません。
本番前日はたっぷり睡眠をとって、ベストコンディションでのぞみましょう!

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