もう、ゆとれない!
プライベートレッスン2

初めてのレッスンではゴルフの基本といわれる7番アイアンを集中的に練習しました。
全3回のプライベトレッスン、真ん中にあたる2回目のレッスンテーマはドライバーです。

前回も触れたとおり、ドライバーは数ある番手のなかで最もアマチュアにとって難しい番手です。しかし同じくらい人気がある番手といえます。ドライバーの飛距離を伸ばすことは、良いスコアを出すことと同じくらい、ゴルファーにとって魅力的です。ボールをドライバーの芯で捉えて遠くまで飛んだ時の快感は、多くのアマチュアゴルファーの心をとらえてやみません。

さて、ドライバーはpar5とpar4のティーショット(第一打)で使います。
18ホールのうち、par5は4ホール、par4はおおむね10ホールあります。つまりドライバーを合計14回打つことになります。

――難しいならドライバーを避けてアイアンを使ってみてはどうか?

確かに1打の成否が順位を左右するプロゴルファーのツアーでは、ティーショットではドライバーを避けてアイアンを使用しているケースもあります。ですが、アマチュアゴルファ=エンジョイゴルファーにとってドライバーショットはひとつの儀式のようなもので、これを欠かしては娯楽として成り立つのかすら怪しいところです。もしも仲間うちでラウンドするさいにドライバーを一切使わなければ、ややもすればスコアにこだわり過ぎている人、と思われがちです。

そこでここでは出来るだけドライバーの難易度を下げて、ミート率にこだわる練習法をご紹介します。

目標:フェース面に当て、飛距離は150yardを目指そう

成人男性のドライバーの平均飛距離は、およそ220yardほどです。
それに対して、ここでは150yardを目標に練習します。

つまり「振り回したい」「飛ばしたい」という欲求を封印して練習するのです。
こうすることで、ドライバーの難易度をギリギリまで下げることができます。

では、ドライバーの練習をするにあたってのポイントをいくつか挙げていきます。

グリップは短く持とう

ドライバーが難しいクラブとされる理由のひとつに、その長さが挙げられます。
ドライバーはおよそ44インチ強と、他のどのクラブよりも長いクラブです。この長さゆえに他のどのクラブよりも長い飛距離を出すことが出来るのですが、今回は難易度を下げるためにグリップを短く持ちましょう。
こうすることでクラブ自体の長さが短くなり格段にミート率が上がります。

ドライバーのバックスイングでは
グリップを肩より上には上げない

トップポジションとはバックスイングの最大地点のことです。
フルショットの場合、トップポジションはクラブヘッドがプレーヤーの頭の後方にあるため、完全に視界から消えています。そのため、今どのあたりにクラブヘッドがあり、それがどこを向いているのか、初心者には見当がつきません。これではドライバーの成功率も下がってしまいます。だからこそドライバーはフルの位置まで上げずに、顔の横あたりまで上げるにとどめましょう。そうすればヘッドの場所や向きも把握でき、更にミート率が上がります。

肩の力を抜こう

最後は精神面での話になります。
アマチュアゴルファーならば誰でも飛距離に対する憧れを拭い去ることはできません。
特に初心者は「当てたい」「上げたい」「飛ばしたい」と欲が出てしまい力みがちです。
ゴルフのみならず多くのスポーツにおいて力みはミスの原因になります。

ですから、ここで「面に当たればいい」「100ヤード飛べばいい」と軽い気持ちで臨むことができれば、不要な力みは生まれにくくなります。

2回目のプライベートレッスンで取り組む要素は以上です。
実際のレッスンでは、プロに構えた時のボールの位置、フェースの向き、体の向き、グリップの向きなどを修正してもらいながら、目標である「面に当てて150ヤード飛ばす」の達成に向けて反復練習をします。
前回同様、レッスン終わりに自主練習の際のポイントをひとつ教えてもらい、そして10球のうち3球成功を目指して自主練しましょう。

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